お茶に表れる超クールな日本の価値観『book of tea』

岡倉天心という人が外国人に、日本の茶の文化と精神を紹介するために書いた本。

西洋人は日本文化について、西洋文化より劣ったものと考えがちだったが、それを否定している。西洋文化と日本文化の違いは優劣ではなく方向性の違いであると。

 

茶の起源はインド→中国だが、これが禅宗と一緒に日本に輸入された後、日本では禅の精神が茶と結びつくという、独自の根付き方をした(禅の起こりは中国だが、モンゴルの襲来により中国の禅は駆逐されてしまった)。

日本でのお茶の作法はただのマナーではなく、純粋さと洗練への崇拝を体現するものだという話がこの本の基調で、確かに西洋の合理性を追求する思想とは方向性が全然違うし日本の芸術全般についても同じような傾向が見て取れるから、これには納得させられる。

またお茶の作法に関するいろいろな要素を持ち出して日本人の精神性・美意識が説明されている。面白かったのは純粋にお茶を楽しめるように茶室をわざとさびれた見た目に作っているけど、それは雑なわけではなく配色とか素材や飾りについてよくよく考え抜いて調和を保ったうえで寂れさせている、という話と、利休が弟子に「庭をきれいにせよ」と命じて弟子がめちゃ頑張って庭の石を一つ一つ磨いたり落ち葉を全部掃除したりしたけど、利休は「違う」と言って、あえて庭に枯れ葉を巻いて季節感を演出し、弟子に美しさとは何たるかを分からせた話。

 

短いけど時間あるときにもっとちゃんとまとめようと思います。

 

○原文↓

The Book of Tea

The Book of Tea

 

 

 ○日本語版↓

茶の本 (岩波文庫)

茶の本 (岩波文庫)

 

 

 

調和がキーワード

 

陸羽

唐の人。ちゃんとした茶道を始めた

宋の時代に抹茶が生まれる。禅宗の人が茶の作法を作る。これがその後日本に伝来

中国ではモンゴル民族により抹茶の文化は消滅

日本では、お茶の作法は作法に止まらず、純粋さと洗練を崇拝する思想を体現するものという意味合いを帯びるようになった

茶道の思想は禅宗、もっと言うと道鏡の影響が大きい